トップメッセージ

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経営理念

医薬品開発のあらゆる場面で常にプロフェッショナルとしての質を提供し、
ステークホルダーである製薬会社、医療機関、患者ならびに株主、従業員の幸せを追求する。

当期のポイント

  • 米国Accelovance,Inc.(以下「Accelovance社」)の子会社化により米国拠点の足場を固める。
  • 成長著しい中国市場への進出を目指して人材育成と拠点確保を開始。

Q&A

第13期の業績と総括をお聞かせください。

CRO事業につきましては、大型国際共同治験が延期になったことと、複数の製薬会社が選択と集中の観点から開発計画の見直しを進めたことが業績に大きく影響しました。このような予期せぬ状況に対し、新たな案件の開拓を進め、日本主導の日・欧での国際共同治験や日・台・韓の国際臨床研究などを受託しましたが、完全に埋め合わせるまでには至りませんでした。

これらの結果、グループ全体では期初目標には届かず、対前期比増収・減益となりました。

このような中、欧州は順調に収益を伸ばすとともに人材面の体制を強化してきました。また、韓国においても自国内での受託を伸ばしており、増収・増益を達成しました。

育薬事業及び創薬事業につきましては、すでに複数の受託案件が進行中であることに加え、新たなプロジェクトも立ち上がりつつあり、今後の成長が楽しみな状況となっています。

子会社化したAccelovance社についてお聞かせください。

Accelovance社は、当社が注力するがん領域等の臨床試験、国際共同治験などの豊富な経験を有しています。また、ワクチンではWorld Vaccine CongressにおいてVaccine Industry Excellence (ViE) Best CROを3年連続受賞した実績を持つ、極めて高品位のCROサービスを提供する企業です。さらに、データ管理のIT化という点でも、高度なシステムと有能な人材を有しています。このように、米国内での実績・人材力・ブランド力において、当社グループと非常に相性の良い企業です。英国・オランダ・ルーマニア・中国にも拠点を有しており、当社グループの欧州・アジアの強化にも大きく寄与するものと期待しています。特に、中国の拠点が手に入ることは、今後の地域戦略面で非常に幸運です。今後は、米国発国際共同治験の受託を目指すことはもちろん、アジア・米国・欧州、3極をカバーする大規模な国際共同治験の受託も視野に入れて戦略を練っていきます。

(注) Accelovance,Inc.は、平成30年4月16日付にLinical Accelovance America,Inc.に商号変更しております。

世界のCRO市場の状況をお聞かせください。

世界のCRO市場は、国境を越えたグローバルな新薬開発の受託へと進んでいます。特に、米国、欧州のCRO市場ではメガファーマが国際共同治験を利用した新薬のグローバル同時開発を加速しており、1プロジェクト当たりの規模の拡大とともに期間も長期化しています。また、日本国内においても、日本発の国際共同治験を志向する製薬会社が増え続けています。一方、アジアでは、中国のCRO市場が形成されつつあり、最も大きな市場として魅力を増していきます。さらに、将来的にはインドを始め、アフリカ、南米の各地域においてもCRO市場が形成されるようになるでしょう。

米国と欧州では、がんなどの画期的な新薬が発売され、より有効かつ安全に使用するためのデータを収集・提供する育薬のニーズも高まっています。日本でも臨床研究法が施行され、CROへのアウトソーシングニーズが高まっています。また、研究ノウハウや開発資金の面で遅れているアジアを始めとする発展途上の地域では、当社グループの一貫体制による創薬支援事業が活かされるものと考えています。

今後の長期的なグローバル戦略をお聞かせください。

当社グループはすでに、日本発の国際共同治験や欧州発の国際共同治験の実績を積み重ねています。今後は、米国発の国際共同治験の受託を推し進めて早期に実績を積み上げ、日本・アジア、米国、欧州の3極のシナジーを高めて真のグローバルCROとしての地位を確立してまいります。また同時に、中国市場への早期の進出も目指します。さらには、成長著しいインドネシア、タイ、マレーシア、香港市場への進出も視野に入れています。

育薬事業につきましては、欧州において大手製薬会社からの引き合いが始まっており、CRO事業と同じく育薬事業のグローバル化が進みつつあり、早期の実績づくりに注力します。また、創薬支援事業はすでにコンサルティング契約が8件に達しており、既に臨床試験に移行するプロジェクトも出始めています。

将来的には、世界60拠点を目指してリニカルブランドを確立し、グループ全体のシナジーを高めながら成長していく計画です。

第14期の計画と目標をお聞かせください。

第14期の当社グループの業績見通しは、売上高131億円、経常利益19.9億円としております。子会社化したAccelovance社の統合を早急に進めるとともに、日本はもとより米国・欧州・台湾・韓国の各拠点単体での安定した経営体制を確立し、数値目標の達成に取り組んでまいります。

特に米国の拠点である米国LINICAL USA,INC.は、子会社化したAccelovance社によって一気に規模が拡大します。また、Accelovance社が内包する米国内での信頼と実績によるブランド力を最大限に活かして、米国発の国際共同治験の獲得を目指します。

さらに、将来を見越した中国市場への進出の足がかりを確保したいと考えています。この点では、すでにAccelovance社が所有する中国の拠点と人材を活用するとともに、日本で採用しCRAとして教育している中国出身者を活用したく構想を練っています。

いずれにしましても、第14期はグローバルCROのリニカルとして、さらなる成長の足場を固めてまいります。

最後に株主の皆様へのメッセージをお願いします。

当社は2005年の設立以降、世界的に拡大を続けるCRO市場を背景に順調に成長してまいりました。そして今後も、増え続ける国際共同治験を背景に「グローバルCROのリニカル」として成長し続けるよう鋭意邁進してまいります。

株主の皆様におかれましては、当社グループの成長を長期的な視点で応援いただけますようお願いいたします。

なお、利益還元につきましては、引き続き安定した配当によりお応えしてまいります。今後とも当社グループの事業にご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

来期の見通し

売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益
13,100百万円 2,031百万円 1,993百万円 1,329百万円
43.7%増(前期比) 10.0%増(前期比) 9.1%増(前期比) 2.5%増(前期比)

業績ハイライト

売上高

営業利益・営業利益率

経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益

1株当たり当期利益

当社グループの主な事業内容

当社グループの特徴